真鶴町

被災地へ赴いて

地球にしてみれば、くしゃみのようなものだったのかもしれません。
けれども、有無を言わさぬかたちで幾多の命が奪われました。
「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と、当たり前に続いていくはずの日常が、突然、断ち切られました。
被災された方のやり場のない、悲しみ、怒り、喪失感は、私たちの想像の範囲をはるかに超えたものでしょう。
≪3.11≫に無関心ではいられない。他人事ではすませられない。
そんな思いで、被災地から遠く離れた真鶴町でも、いろんな形で支援を続けている方がいらっしゃることと思います。
町でも、「全国都道府県における災害時の広域応援に関する協定」に基づき、神奈川県内の市町村職員とともに、宮城県石巻市へ避難所支援のため職員を派遣しました。
今回は、その第4陣(4月24日〜5月2日)に派遣された職員のレポートです。

どんな想いで被災地へ?
・報道はされているが、実際の状況は想像もつかず、自分に何ができるか不安を抱えて出発した。
・真鶴町も津波が来れば石巻市のようになるのではないか。その際、職員として何ができるのか、避難所生活の実態は?それを知りたいと思った。
路線バス 記念写真
横浜から石巻市まで路線バスで移動 後列右から2番目 小清水副主幹 右から3番目 中村主査
各地から派遣されたメンバーと
支援窓口 支援物資
支援窓口 支援物資
被災地の第一印象は?
・避難所(石巻市蛇田小学校)のある周辺は、まったく普通の町として機能している。それに比べて、線路をはさんで海側は、 「ここは日本なんだろうか・・・戦場のよう」
 津波の被害を受けたところとそうでないところのギャップが激しい。それにより、人々の間に軋轢が生じているように感じた。
・女川町へ視察したが、津波の脅威に言葉もない。
 瓦礫の山に迷い込んだような不思議。ほこり、魚が腐ったような、ゴミが発酵したようないろんなものの混じった強烈なにおい。
 役場は、中身のない廃屋と化している。
 ここに家があって、車が走っていて、人々が生活していたことが信じられない。はたして、自分が生きているうちに、以前のように復旧するのか?人々が生活できるようになるのか?
被害状況 被害状況
被害状況 被害状況
どんな支援を?
・主に避難者、市役所、自衛隊との調整 役や避難所のバックアップ。
・ゴミ出しのルールの変更、二次避難所や仮設住宅など避難者が必要としている情報の伝達方法、整理が全く機能していなかった。そのため、「広告塔」と「回覧版」を作成した。これは、当事者(被災者、市役所)ではない立場だったから気づけたことだと思う。
避難所入口 物資仕分け作業
避難所入口 物資仕分け作業
蛇田小学校 支援者宿泊所(放送室) 自衛隊による物資搬入
蛇田小学校 支援者宿泊所(放送室) 自衛隊による物資搬入
作成した広告塔(左) 避難所入口付近
作成した広告塔(左) 避難所入口付近
青葉中学校避難所の携帯電話充電コーナー 青葉中学校掲示板
青葉中学校避難所の携帯電話充電コーナー 青葉中学校掲示板
以下、女川町 女川町
以下、女川町 女川町
女川町 女川町
女川町 女川町
女川町
女川町
女川町
女川町
墓地に電車
墓地に電車
横倒しの車内 女川町
横倒しの車内 女川町
女川町
女川町
女川町
女川町
片付けが進まず・・・行方不明者の捜索をしている門脇地区 津波の後、火災に見舞われた門脇小学校焼け焦げた臭いがひどい。
片付けが進まず・・・行方不明者の捜索をしている門脇地区 津波の後、火災に見舞われた門脇小学校焼け焦げた臭いがひどい。
門脇小学校校庭で火災にあった車両 門脇小学校に流されて折り重なった車両の山
門脇小学校校庭で火災にあった車両 門脇小学校に流されて折り重なった車両の山
壊滅的な門脇地区
壊滅的な門脇地区
女川町にて被災した家を片付ける自衛隊。津波被害の境。 女川町の崩れ落ちた道路。
女川町にて被災した家を片付ける自衛隊。津波被害の境。 女川町の崩れ落ちた道路。
被災地に行って見えてきた、今後、町として考えるべき問題点や課題は?
・実際、職員も被災者となる可能性が高く、役場が機能しない状況もあり得る。それでも、一刻も早く避難所の状況を災害対策本部へ伝える必要性がある。
 また、県外の市町村と友好関係を結んでおくことも重要だと考える。
・海に面した町として津波を想定した訓練の徹底が必要と思われる。
 防災マニュアルはあるが、今回の津波のように、町がひとつ丸ごとなくなるという状況で、実際、マニュアルが通用するのか?
 いざというとき、自分が何をすればいいのかわかる職員は少ないのではないか。
 再確認する必要がある。指示待ちではダメ。
真鶴町民に伝えたいことは?
・津波警報が発令されたら、たかをくくらず、速やかに避難すること。
 家族で、避難場所や連絡方法など定期的に話し合うこと。
 隣組や近所の方との助け合いの必要性を痛感した。普段から、声かけし、コミュニケーションを図ること、この3点が大事。
・どこにどう逃げたらいいのかを再確認する。今回の津波では、車で逃げようとして前の車が止まってしまい逃げ遅れた方が大勢いる。車では逃げられない。
町民個人として出来る支援はどんなことか?
・現在、物資は行き届いている。義援金という形で支援するのが、一番被災者のためになるのではないか。


本当の復興は始まったばかり・・・
必要とされる支援を
これからも継続していきます

pagetop