

| 私たちは、海と緑の豊かな自然の中で、変化に富んだ地形を生かした独特の暮らしを営み、特色ある生活文化をはぐくんできました。私たちのまちづくりは、この自然と風土を大切にしながら、新しい時代に向け更に環境とのかかわりを深めつつ、すべての人々の協力・協調のもとで次代に誇り得る豊かなまちの実現を目指します。 |
1.一人ひとりが"主役"のまちづくり
真鶴町は、人口約1万人という小さな町です。ですから、ここではすべての人が、まちというドラマの主人公になることができます。若い人もお年寄りも、この町生まれの人も他の町からやって来た人も、港の人も山の人も岬の人も...すべての人が、それぞれの願いや要求を出し合って本音のまちづくりを進めることができます。私たちは、大きな町にはないこのすばらしい利点を生かし、真に個性あるまちの発展を目指します。
2."質"の豊かさを追求するまちづくり
「真鶴の町に入るとホッとする」と誰もが言います。どこか懐かしい、人を包み込むこの雰囲気は、これまで住民みんなで守り育ててきたものです。ある時期には、経済優先の開発よりも自然を守ることの方を私たちは選択しました。暮らしの豊かさは、決して物量や豪華さだけではかれるものではないことを知っていたからです。暮らしから潤いやゆとりが失われる一方の今日、私たちはこの「私たちの選択」を誇りとし、自然との共生を図りながら"質"の豊かさを追求するまちづくりを進めます。
3.交流を通して"広い視野"に立つまちづくり
小さな町は、ともすれば人々の「視野」まで狭くしてしまうという危険性をはらんでいます。私たちはこのことをしっかりと認識し、グローバル化の進む21世紀には、何が人間にとっての幸福なのか、どんな町が人間にとって快適なのか、よく見極めてまちづくりを行う必要があります。私たちは、近隣地域との交流を図るのはもとより、世界を見据えて広い視野を養い、永続性のあるまちづくりを目指します。
1.将来像
真鶴町の21世紀を展望しつつ、まちづくりの基本姿勢に基づいた、平成22年における町の将来像を次のとおりとします。
あくまでも青い相模の海に、大空から羽を広げ、ふわりと舞い降りた一羽の鶴...。 緑深い森を胸に抱くこの鳥は、輝く太陽の下で静かにまどろんでいます。 そして、その大きな羽に守られるように、真鶴の人々の暮らしはあります。ここでは"時"はゆったりと流れ、しかし決して止まることはありません。人々はそれぞれに異なる暮らしを営みながら、しかし目には見えない一本の太い絆に結ばれて、日々、一歩一歩着実に歩みを進めているのです。
2.将来像の実現のための基本目標
(1) 人口約1万人のまちづくり
真鶴町の人口は、昭和40年代に約10,300人に達した後、漸減傾向を続け、今日まで推移しています。急激な経済成長を背景に、都市開発の波が押し寄せた時期においても、この人口の動向は変わりませんでした。 今後10年、私たちを取り巻く状況は確実に変化するでしょう。しかし、これまで築き上げてきたまちづくりのルールを全ての人々が守り、実践していくことにより、その変化にも柔軟かつ適切に対応していけるものと考えます。そこで、将来の人口規模は、当面おおよそ1万人とします。そして、生き生きとした住民参加のまちづくりを基本に、1万人という小さな町だからこそできる様々な可能性をみんなで広げながら、その限界性にもしっかり対応
将来像の実現に向けて、次の5つをまちづくり推進目標とします。
| ①海と緑にいだかれたこころよいまち
(環境・都市基盤) ②学び、ふれあい、豊かな文化をはぐくむまち (教育・文化) ③健やかで心かよう安らぎのまち (健康・福祉) ④地域に息づくにぎわいと活力あるまち (産業) ⑤まちづくり、みんなの手づくりで進めるまち (自治・まちづくり) |
3.土地利用構想
豊かな自然と景観は、先人が大切に守りはぐくんできた真鶴町の重要な地域資産です。私たちは、人々の豊かな暮らしをはぐくみながら、この環境をっかりと次代へと継承していく責務があります。限られた町域の中で、独自の風土を生かしながら、将来にわたって守り続けるべきものと新たにつくり改善していくものとを明らかにし、その適正なバランスを保ちながらまちづくりを進めていく必要があります。豊かな自然を保全、再生し、約1万人の住民が安心して快適に暮らすための基本的な土地利用の在り方は、次のとおりとし、まちづくり条例に基づき推進します。
(1) 土地利用の方針
恵まれた自然環境と景観を保全しつつ、自然と共生した生活環境の創造と向上を図り、あわせて産業活動の展開ができるよう、適正な規制と誘導によ
(2) 交通・情報ネットワークの形成
(1) 交通網の形成 生活幹線道路である真鶴道路や国道135号、駅前通り*注1)、海岸通り*注2)、山廻り通り*注3)の交通環境の向上とともに、防災時の活用も踏まえて広域農道の整備を促進します。また、地区内の主要な生活道路や歩行路の整備を地区の特徴や利用者の視点に十分配慮しながら進めます。あわせて、一部地域での交通規制の強化や乗合バスの需給調整規制の廃止に伴う交通体系の見直し・整備を進めるとともに、関係機関に対して交通実態に適合した交通規制の実施・見直しを要請し、生活利便の向上、道路、環境への負荷の軽減を進めます。
(2) 情報通信ネットワークの形成 高度情報化の進展を踏まえ、地域産業の活性化や豊かな暮らしと文化の創造など、町の総合的な発展基盤として地域情報化を推進します。
(3) 重点的に対応する区域
新たな活力と魅力を創出していくために、琴ヶ浜周辺環境整備、真鶴港活性化整備、町営住宅周辺整備、駅前周辺環境整備、岩海岸環境整備、石材採石場跡地利用、御林の保全などを進めます。

図 重点的に対応する区域
新時代に向けて豊かな住民生活を実現していくために、第3次真鶴町総合計画で取り組むべき重要な課題解決に向けた施策を重点プロジェクトとして位置づけます。これは、将来像の実現に向けて、施策を効率的・効果的に展開するため、重点的かつ先導的に実施するプロジェクトです。この推進にあたっては、各分野の施策についても横断的に関連づけながら、相乗的な効果の発揮に努めます。
1.重点プロジェクトの構成
重点プロジェクトは、まちづくりの基本姿勢を踏まえ、次の3つのプロジェクトと8つの推進事業で構成します。
2.重点プロジェクトの内容
(1) 住民主役のまちづくりプロジェクト
①協働のまちづくり推進事業
住民みんなで手づくりのまちづくりを進めていくために、一つひとつのまちづくりの施策・事業に住民参加を進め、ともに考え、創意・工夫をしながら、行政と住民との協働のまちづくり推進システムの構築を目指します。
②のびのび真鶴人づくり推進事業
次代に向けた真鶴町を担う人々を育成していくために、地域ぐるみで子どもたちをはぐくむ仕組みと環境づくりや、様々なふれあいを通してまちづくりを学ぶ場と機会づくりなどを進めます。
(2) 豊かさ創造プロジェクト
①まなづる環境共生推進事業
海や御林に象徴される町の自然を守りはぐくみ、次代に継承していくために、自然の大切さやその身近な暮らしとのかかわりなどについての認識を深めるとともに、ごみや環境保全等にかかわる諸活動の支援など、環境共生のまちづくりを推進します。
②まちかど整備ネットワーク推進事業
まちなかにゆとりをもたせ住みやすくし、住民や観光客などのふれあいの場ともなるよう、美の基準に基づき、まちかどの修景事業を中心として、そのネットワークの形成を進めます。
③安らぎの居住福祉推進事業
安心して快適な暮らしを支える基礎として、住まいの大切さや重要性を認識し合い、良質な住宅の供給促進と居住環境の改善を進めます。
④まなづる生業活性化推進事業
独自の活力と豊かな住民生活の創造を目指し、観光を軸とした地域資源の活用や産業の複合化、更に新たなサービス業の創出などを進めます。
(3) 交流創造プロジェクト
①拠点形成ネットワーク整備推進事業
町の魅力を高め、活力や賑わいを創造していくために、港湾部周辺をはじめとする拠点地区の整備とそのネットワークの形成を進めます。
②情報交流ネットワーク推進事業
交流を通して、豊かな暮らしと活力を創造していくために、次代に向けた重要な発展基盤として情報通信基盤を整備し、総合的な地域情報化を進めます。
