

羽田から上海まで空路約3時間、上海から揚州市まで車で4時間、中国へは初めての訪問であり、尖閣諸島等の反日感情があるのか、とても不安を感じた中での到着でした。しかし、中国らしいもてなしを受け大変感激しました。
揚州市は、真鶴町の面積の6000倍、人口460万人の大都市で、運河で発展してきた街です。
移動の車窓より広大で平坦な土地と伝統的な建築物が運河を中心に広がり、高層ビルが林立する上海とは違い、美しい景観の中に人々の生活がありました。
特に電動スクーターや自転車が庶民の移動手段として多く利用され、活気溢れる中にもごみひとつ落ちていない環境にも配慮されたきれいな街でした。
揚州と日本は、もともと縁が深く、奈良時代に日本の国づくりや文化の発展のため唐の時代の中国大陸に海を渡り遣唐使を盛んにつかわしました。また揚州生まれの
サミットの会議では、プレゼンテーションにおいて、真鶴町の概要を紹介し、町民の暮らしや海の仕事、山の仕事、もてなす仕事や貴船祭りといった生活風景をスクリーンに映し真鶴町の個性として大事にしていることを伝えてきました。
外観上のデザインだけではなく、個々の身の丈に合った生活の中で、豊かさを感じ形にすることが美しいと信じています。
場所の特性を尊重する。隣近所や自然との調和を大事にする。暮らしの質をアピールし、漁師等の仕事を見て体験することは新しい観光です。
立派な建物がなくても、豊かな暮らし方一つで観光資源になり、デザインが暮らしをブランド化します。
現在町では、空地空家情報の発信を行っています。都会や地方の人々に真鶴の魅力を伝え、移住促進を図っています。
また、新たなデザイン政策としてジオパークを推進していきます。ジオパークは、地球活動の遺産を見どころとする自然公園です。「石の町」これも真鶴の大切な個性として大地の豊かさを近隣自治体と連携しながらブランド化してまいります。
結びに、日本は、この3・11東日本大震災がありました。
中国をはじめ世界各国からの温かいご支援に対し、日本から参加している唯一の自治体として感謝を申し上げ、復旧復興に向け国民が一致協力していることを伝えてまいりました。
