「お林」の緑は昨年2月に「真鶴半島の照葉樹林」として県の天然記念物に指定されましたが、その代表的な高木はスダジイとタブノキです。黒潮影響下の沿岸の自然植生は「シイ・タブ林」と呼ばれていますが共に潮風に強い樹種で、真鶴岬の海に面した斜面にはスダジイの純林が多く残っています。クロマツやクスに匹敵するような大木が見られないのは他の樹陰に発芽する「陰樹(いんじゅ)」のためクロマツの植林やその後の管理がされなくなってから自然に芽生えたものだからでしょう、気候が適しているので年を経れば見事な巨木に成長するはずです。椎の木は椎茸の台木や薪炭として利用されてきましたが、堅いので私が子どもの頃は木刀の材料、果実は生でも食べられるどんぐりとして懐かしく思い出されます。お林の将来は人手を加えなければクロマツやクス(次世代としての芽生えがない)が衰退してスダジイとタブノキ(幼木が育っている)の極相林になると考えられています。

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